石という原始的な素材が放つ力強い雰囲気が好きなので、人の手が加えれられていない荒々しさの残る鉄平石や上質な雰囲気をもつ芦野石を使い、内部の床を仕上げました。同じ石でも採れる場所によって硬度や色目が違い、それにより扱い方が違ってくることを職人さんから教えてもらい、改めて石という素材について多くのことを学ぶことができました。建築とは、設計者、監督、職人との共同作業だということを再認識しました。この住宅に一歩入ると、石の持つ力強い雰囲気と内包感を感じる空間構成によって、本能的な居心地の良さに繋がるのではないかと考えています。