2019.2.22
量子力学・意志
量子力学とは、ミクロの世界の物理現象を扱い不確定要素が成立する学問です。この現象を表す有名な実験として、粒子と波動の二重性を示す二重スリット実験があります。この本では、「電子にも意志があるとしたらどうしますか?」という投げかけから始まっています。私たちが見えているマクロの世界は、見えていないミクロの世界で成り立っています。そうなるとマクロの世界にある意志というものが、どの時点で生まれてくるのかという疑問が生じます。ここでは、量子力学が唱える不確定原理が、最初から意志を持て現象として表れていると書かれています。最後のまとめとして、次のようなことが書かれていました。「新しい文化は量子力学論的文化であり、対話原理を基調とする対話する文化である。電子が対話し、タンパク質が対話し、細胞が対話し、木々が対話し、人々が対話し、宇宙が対話する文化である」この本を最後まで読み終えると、森羅万象、すべての物において分子レベルで意志が存在しているようです。とても興味深く感動を覚える内容でした。