2017.8.16
静謐なひととき
最近完成した住宅は、施主様の持つ雰囲気を踏まえ「静謐さ」のある住宅がよいと考え設計しました。静謐さを出す為に、光の存在感を際立たせなければならないと考え床や壁、天井は彩度を下げた色味を選び、仕上げは微妙な凹凸がでるものを選んでいます。また、壁を照らすトップライトからの光は、吹き抜けの開口を狭くすることでより絞られ、淡い光をつくり出します。そして、大きく開け放った開口部の前にペレットストーブを配置することで、空間に奥行が生まれ、外の緑や、壁、床の石それぞれが、お互いを際立たせるように考えました。時を重ねるごとに、緑が育ち永く愛され住み継がれていく住宅になっていくことを心から願っています。