2014.1.10
花は野にあるように
お正月休み寒さが苦手な
わたしは読書を楽しみました。
その中でも「茶の湯の宇宙」が
お気に入りなので紹介します。
茶の湯には
基本となる利休七則というものがあり
「花は野にあるように」は
その中のひとつです。
わたしはとてもこの言葉に惹かれます。
「花は野にあるように」の
言葉の真意は
ものの表現は本質を知り、より簡潔に。
花は野にあるままにではなく、野にあるように。
少ない花で野に咲いているかのように。
本書より
“見えざるものを見ていく
見えないところを楽しむことが
茶の湯の世界にあります。
なにもかも見えている方が
いいというのではなく
見えないからこそ
想像力を働かせることによって
より大きな楽しみを
見出すことができるのです。”
茶の湯の世界を本当に理解するには
深い知識と鋭い感性が
必要なのかもしれません。
この本を読むと建築も同じなのだと
感じさせてくれます。
人の暮らしを深く洞察し本質を知り
それを拠りどころとして
設計し住宅のあるべき姿を見つけ出す。
「花は野にあるように」
とても優しく、深い言葉です。
今年、気持ちを新たにこの言葉を胸に
設計していきたいと思いました。