2014.5.30
癒しの光
壁にあまり影を出さないように
ハイサイド(壁)から入れた光の写真です。
ルーバーによって光を拡散し
粒子の細かい光になっています。
次の写真は
トップライト(真上)から取り入れた光の写真です。
劇的な一条の光として強い印象を与えます。
どちらも光を取り入れる手法の一つです。
わたしはなぜか無意識のうちに一枚目の
写真に心を奪われてしまいます。
それは、その光が放つ淡さや儚さが
「癒しの光」のように感じるからです。
光源が見えないことで
その存在を消し
やさしく室内を照らしてくれる
そんな光です。
このチラリズム的な光に惹かれてしまうのは
人間の本能なのかもしれません。
一般的に建築を設計するうえで大切なことは
光や風、人の動線、外とのつながりなど
色々ありますが、日常を営む住宅にとっては
それ以外に「癒し」がとても大切だと考えています。
光や緑などの自然が
住む人の心にやさしく寄り添い
そして癒しを感じることのできる暮らし。
そのために光の取り入れ方や質、緑など
自然と人との距離感などを深慮し
これからも住宅設計を真摯に
模索し続けていきたいと思います。