深山知子一級建築士事務所・レトノ 深山知子一級建築士事務所・レトノ

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2024.3.17

フレーム効果

住宅を設計する中で大切な建築のエッセンスの一つとして中間領域があります。外と唯一つながることの出来るこの中間領域は、心を開放しとても豊かな気持ちにさせてくれます。敷地が広く自然が豊かなのか、または街中で住宅が立て込んでいる状況なのかで、その作り方は全く異なります。色々な建築を見てみると、縁側、軒、土間、大屋根、分棟など様々な組み合わせで心地いい中間領域をつくり出すことが可能なのだと感じます。

フレームの効果を利用し、床の土間を繋げて外を内に呼び込むと考えた住宅の写真です。それは子供の頃に手で双眼鏡をつくり遠くを眺めたことをしましたが、それと同じ効果です。子供の頃の直感的感覚はすっかり大人になってしまった私に、大切な気付きを教えてくれました。